(招集係 覚え書き(前編)の続きです)
組手の全試合と型の予選は、紅白戦(1対1)によるトーナメント制、勝ち抜き戦です。
私たちは習わしでトーナメント表のことを「山組み」と言います。
コート係にとって「山組み」の見方こそが避けて通れない鉄則。
慣れれば簡単、コツは2つだけ!
1.シードを読め
シードとは駅伝などで聞きますがここでは「1回戦には出ない選手がいるので気をつけろ」と理解してください。
例で説明します。(アルファベットは選手名)
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何も知らないでパッと見ると、第1試合は「とにかく1番上のAさんが誰かと対戦する」と思いがち。それは違う。
Aさん、Jさん、Mさんはシードで1回戦は無し、2回戦からしか出ません。
その日の係の方針によるのですが、招集係はカルガモのあと並んでもらったら、まず「1回戦に出ない人に1歩下がってもらう」など区別すれば進行がラク、混乱が防げます。小学生50人の試合など特に。
2.上から「赤、白」
さあ大切な「赤白の分け方」です。
1回戦はこの図の赤ライン、上から順に5試合。
対戦するふたりの、上が赤、下が白。
あとはラインマーカーでどっちが勝ったか正しく追うだけ!
これがルールです。
では1と2のコツを合わせて2回戦を見てみましょう。この4試合です。
Aさん初登場。「BさんとCさんのどちらか勝った方」と戦います。
その次の試合は勝ち上がった人同士。上が赤、下が白。
もうわかりましたね。ひと山(試合)ごとに赤白は決まっているのです。
ゆえに招集係は朝、プログラム(山組み一覧)をもらったらすぐに、
「赤、白」を書き込めばわかりやすい!
勝負が決まったら勝った方に走り寄り「次は白です、赤帯を取って反対側に行ってください」「赤のままです」など誘導します。小学生は手を引いて連れて行きます。シングルカルガモ、スピーディ。
以上で覚え書きおわり。
【ご注意】:1個人の記憶を頼りにした覚え書きです。また試合ごとに要領が変わることがあります。ご了承ください。細かい点など随時更新して参ります。